「成長期の子供」「成長した犬」「成長株」「高度経済成長」など、成長は人や動物が育って大きくなる意味のほか、物事の規模や内容が大きくなることも表す。
生長は「稲の生長」「樹木の成長」など、植物が育って大きくなることを表す。
つまり、成長と生長は、対象が植物か植物以外かによって使い分けられるという違いがある。
しかし、成長と生長を使い分けて表記することは混乱を招くという理由から、現代の学問の世界では、植物であっても「成長」が使われるようになっている。
新聞やテレビなども「成長」の表記で統一されており、「生長」が使われるのは「生長の家」などの固有名詞に限られている。
そのため、どうしても植物は「生長」で表したい、固有名詞で「生長」が使われているといった場合を除き、「成長」と書いたほうが間違いがなく無難である。