「チョコレート」と「ショコラ」の違いは言語の違いで、同じものを指している。
チョコレートは英語の「chocolate」から、ショコラはフランス語の「chocolat」に由来する。
日本では「チョコレート」の呼称が古くから定着しているため、そう呼ぶことが多いが、「ガトーショコラ」のように「ショコラ」をの方が多く使われる場合もある。
これは、「ガトー(gateau)」がフランス語だからである。
「gateau」は焼き菓子を意味し、広義にはクッキーなども含まれるが、主に「ケーキ」の意味で使われる。
「ガトーショコラ」の「ショコラ」を「チョコレート」に置き換えるならば、「チョコレートケーキ」である。
中心部が液状になるように仕上げた「フォンダンショコラ」は、フランスのチョコレートケーキで、フランス語では「fondant au chocolat(フォンダン・オ・ショコラ)」といい、「fondant」は「溶ける」を意味する。
「ショコラティエ(chocolatier)」も、ヨーロッパでチョコレートを使ってデザートや菓子を作る専門職人の呼称である。
上記のことからもわかるように、フランス語が含まれる場合やフランス発祥のものには「ショコラ」を使い、それ以外に「チョコレート」を使っていることが多い。
ただし、「ショコラ」と呼んだ方がオシャレなイメージがあるため、「チョコレートケーキ」を「ショコラケーキ」と呼ぶこともある。