文と文章は同じ意味で使われることもあるが、文法上の言語単位としてみた場合、文は一語以上の語からなり、まとまった内容を表す一続きの言葉のことで、文の終わりは「句点(。)」で示される。
文章は、文を連ねて、あるまとまった感情や思想、話題を表したもの。
一文だけでも、まとまった感情や思想が表されていれば文章といえるが、通常は複数の文から構成される。
「雪が降っているが、家の中は暖かい。」は、一続きの言葉で、終わりに句点があるため文である。
この文を二つに分け、「雪が降っている。しかし、家の中は暖かい。」とした場合は、文の連なりによって表されているため、文章となる。
文書とは、書籍・書類・書状・証文など、文字で書き記したものの総称。
紙に文字を書き記したものに限らず、コンピュータなどの電子媒体を使って記録したもののように、文字で書くという形式であれば媒体は問わない。
また、文書には必ず文章が含まれるといわれることもあるが、文章の形となっていないものでも、意思が伝わるよう文字で記されたものであれば文書であり、必ず文章が含まれるとは限らない。