「影」と「陰」


影は光が物体に遮られて、光源と反対側に現れる暗い部分。
陰は物に遮られ、日光や風雨が当たらないところのこと。

「月の影」のように、元々、影は日・月・星・灯火などの光を表す言葉。
そこから、光が反射して水や鏡の面などに映る物の形や色などを表し、光が遮られることで見える物の姿や形、黒い部分などを表すようになった。

陰は日光や風雨が当たらない部分で、必ずしも光と対ではない。
光との関係で考えた場合は、光が遮られることで現れるのが「影」、見えなくなったところが「陰」となる。
陰は見えないところの意味から、「陰で悪口を言う」のように、その人のいないところや目の届かないところ、「陰のある人」のように、表面には出てこない暗い面の意味でも使われる。

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