「バカ」と「アホ」


バカ(馬鹿)とアホ(阿呆)は、共に「愚かなこと」「愚かな人」を表す言葉で、主に、関東では「バカ」が常用され、関西では「アホ」が常用される。

常用される言葉は、軽いニュアンスで使われることも多いため、侮辱された印象も少ない。
常用されない言葉は、軽いニュアンスで使われる場面がないことから、侮辱された印象が強くなる。
そのため、関東では「アホ」の方が侮辱された印象が強く、関西では「バカ」の方が強く感じられる傾向にある。

アホは関西を中心に使われる言葉であるが、上方漫才の影響により全国的にも使われるようになってきた。
また、愛知や岐阜ではバカやアホのほか、「たわけ」も常用されている。

バカを強調語として使う場合は、「馬鹿高い」「馬鹿に暑い」などという。
アホも強調語として使われるが、「阿呆みたいに高い」「阿呆ほど暑い」というように、用法に違いがある。

バカには「馬鹿正直」「親馬鹿」「筋肉馬鹿」など、度が過ぎていることや、社会的常識に欠けていることをいう表現があるが、アホにそのような表現はない。

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