「重症」と「重傷」の違い

重症患者が搬送された画像

重症は、病気や症状が重いことで、対義語は「軽症」。
重傷は、傷の程度が重いことで、対義語は「軽傷」である。

拳銃で撃たれた場合は、「重症を負う」ではなく「重傷を負う」。
なんらかの症状が重くなった場合は、「重傷になる」ではなく「重症になる」。
比喩的に用いる場合、恋わずらいであれば「相当な重症だ」。
精神的なダメージの大きさを表現するのであれば、意味としては「重症」ではなく「重傷」になるが、「重傷」よりも「痛手」が用いられる。

このように一般には、重症が「病気」で、重傷が「傷」として使われるため、誤解されていることもあるが、重症は「症状」なので病気に限らず、ケガの状態も含めていう。
しかし、重症のうち傷のみを表す場合に、「重傷」が使われるという訳でもない。

消防が救急搬送するのは病人とケガ人で、事故によるケガであっても、消防では「重症」を用いる。
警察は事故でケガ人の状態を見るが、病気を診ることはないので、警察では「重傷」を用いる。
マスコミの事故報道で「全治3カ月の重傷」と言われているのは、警察の発表に基づいたものである。
重症と重傷では、治療に必要とする日数にも違いがあり、重症は消防の定義、重傷は警察が定義している。

消防庁による重症の定義は、傷病の程度が3週間以上の入院を必要とするもの。
入院を必要とするが、重症に至らないものを「中等症」。
入院加療を必要としないものは「軽症」という。

警察による重傷の定義は、命に別状はないが、全治30日以上必要とする深い傷や重いケガのこと。
全治30日未満のケガは「軽傷」という。

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