「秘密」「内緒」「内密」


秘密は、三語の中で最も一般的な表現で、使われる範囲は広い。
内緒は、話し言葉として用いられ、やや砕けた表現であるため、公的な場では使われない。
内密は、文章語的で、やや硬い表現となる。

「成功の秘密」というように、秘密は隠している事柄そのものを表す場合にも使えるが、内緒や内密は使えない。
ただし、「内緒事」という形であれば、事柄そのものを表すことは可能である。

「夫に内緒でランチに出かけた」というように、私的かつそれほど重大ではないことには内緒が適当で、内密は使えない。
秘密も使えないわけではないが、ちょっとした隠し事の割に重い印象となってしまう。
また、「夫に秘密で」という形はやや不自然で、「夫には秘密で」という形になる。

「内密に調査をする」というように、部外者に知られないようにする意味では内密が適当で、内緒は仲間内の私的な行動に使うため適当ではない。
秘密も使えるが、世間や社会と関わりのある事柄や、重大な事柄には内密の方が適当である。

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