「案外」と「意外」「存外」「思いの外」の違い

意外なことに驚く画像

「案外」も「意外」も「存外」も「思いの外(ほか)」も、予想していたことと実情が違っていた様子を表す言葉だが、ニュアンスや文法に違いがある。

「案外寒かった」といった場合、「思っていたより寒かった」という軽い意味合いで使われ、想像や常識を少し超えた程度であったことを表す。
「存外寒かった」も、ほぼ同じニュアンスになるが、「案外」よりも「存外」の方が使われる頻度が少ないため、人によってやや硬い印象を与える。
「思いの外寒かった」の場合は、「案外」や「存外」よりも、予想を超えていた度合が強い感じになり、使う場面によっては大げさ過ぎて使えないこともある。

「案外」「存外」「思いの外」の三語と少し異なるのが「意外」である。
「案外」「存外」「思いの外」は、そのままの形で副詞として使われることが多いが、「意外」は、「意外に(と)寒い」というように、「意外に」「意外と」の形にしないと不自然になる。
「意外な所で会った」や「それは意外だ」など、「意外」は「―な」「―だ」の形でも使えるが、「案外」「存外」を当てはめると不自然になり、「思いの外」は文章語的になるため会話では使いにくい。
また、「意外」は予想と違っていただけでなく、予想もしていなかった事態であることを表したり、驚きの感情も込めた表現になる。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. オペラ劇場の画像
    オペラは「歌劇」と訳されるように、セリフの大部分が独唱・重唱・合唱によって演じられる。 伴奏は、管…
  2. 人と水の性質画像
    性格とは、人や犬・猫などの高等動物にみられる特有の感情や意思の傾向のこと。 また、事物にきわだって…
  3. 会社を去る画像
    辞任とは、今まで就いていた任務・職務を自分の意志で辞めること。 辞職とは、今まで就いていた職を自分…
  1. お疲れ様と声をかける画像
    ビジネスマナーとして、目上の人や同僚に対しては「お疲れ様」を使い、「ご苦労様」は目下の相手にしか使っ…
  2. 正月の画像
    元日は、1年の最初の日で、1月1日のこと。 元旦は、元日の朝、元日のこと。 元旦の「旦」の字は、…
  3. 部屋の照明画像
    LED電球や蛍光灯の色には、「昼光色」「昼白色」「白色」「温白色」「電球色」があり、主に使われるのは…
  4. カカオとココアの画像
    カカオとは、西アフリカ、東南アジア、中南米などの高温多湿な地方で栽培される、アオギリ科の常緑高木。 …
  5. 元美脚画像
    一般的には「足」が多く使われるが、人のあしを指す部分によって漢字を使い分ける場合は、足首からつま先の…
ページ上部へ戻る