「雑草」と「野草」


雑草とは、農耕地や庭、道路などで、食用や観賞用などの栽培目的で植えられた以外の草。
野草とは、人が管理していない土地に自然に生える草。
つまり、同じ種類の草であっても、人が管理している土地に自然と生えていれば「雑草」、人が管理していない土地であれば「野草」となり、種類によって区別できるものではない。

また、人が管理している土地に自然と生えている草でも、「雑草」ではなく「野草」と呼ばれることがある。
アスファルトに生えるタンポポは「雑草」だが、摘んで観賞用にすれば「野草」。
自生していているスミレを、邪魔と思えば「雑草」、美しいと思えば「野草」。

「勝手に生えてきた雑草」などというが、勝手なのは人間の方で、同じ種類の草でも人間の都合によって、雑草にもなり野草にもなるのである。

TOP
テキストのコピーはできません。