「幻覚」「錯覚」「幻視」「錯視」「誤認」


幻覚は、対象となるものが実際はないのに、あるように知覚すること。
多くの場合、「幻覚が見える」などと、実際にないものが見える「幻視」のことをいうが、幻覚は視覚によるものだけでなく、感覚器官に感じる全てに対応する幻覚があり、「幻聴」「幻視」「幻触」「幻臭(幻嗅)」「幻味」「体感幻覚」などに分けられる。
幻覚は、麻薬やアルコール、精神障害などが原因となって起こるが、正常であっても、夜間に高速道路を運転し続けるなど、感覚刺激を遮断した状態が続いた場合には、幻覚が起こることもある。

錯覚は、対象となるものに対し、客観的事実と違った知覚をすること。
多くの場合、形・大きさ・長さ・色・方向などが違った見え方をする「錯視」、いわゆる「目の錯覚」をいうが、幻視が幻覚の一種であるように、錯覚にも「錯聴」「錯視」「錯触」などの種類がある。
また、錯覚は思い違いや勘違いの意味でも用いる。

誤認は、違うものをそうだと思って認めることや、見間違えること。
真犯人でない人を誤って逮捕する「誤認逮捕」や、見ず知らずの人に声を掛けた理由が、知人と似ていたからという場合が「誤認」である。

幻覚と錯覚と誤認の違いは、感覚器官が正常であるか否か、知覚する対象の有無、得た情報の整理で分けられる。
幻覚は、感覚器官に異常があり、知覚する対象が実在しない場合に起こるもの。
錯覚は、感覚器官が正常であるにも関わらず、実際とは異なる情報として感覚を得るもの。
誤認は、感覚器官も正常で、得た情報も確かであるが、思い込みや勘違いによって、得た情報の整理が不十分となり起こるものである。

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