「コンサート(CONCERT)」と「ライブ(LIVE)」と「ギグ(GIG)」に明確な境界線はない。
そもそも、「コンサート」と「ライブ」と「ギグ」は表している対象が違い、主催者側がどの言葉をチョイスするかによって決まる。
コンサートは、「演奏会」のこと。
クラシック・ジャズ・ロック・ポップスなど、幅広いジャンルで使われる。
会場は、大ホールや中ホールが多い。
特定の人を対象にした私的演奏会は「コンサート」に含まないためか、私的演奏会でなくても、少人数の観客を相手に行うものは「コンサート」とは呼ばれない。
ライブは、「実演」「生」のこと。
ジャズ・ロック・ポップスで主に使われる。
会場は、大ホール・中ホール・ライブハウスなど様々。
「ライブコンサート」という言葉があるように、ライブは「生演奏」という形容詞的な意味。
クラシックなどは生演奏が当然であるから、あえて「ライブ」という言葉を使う必要がない。
ゴールデンボンバーのように演奏をしないバンドの場合は「ライブ」が使えないことになるが、歌やコント?は実演なので「ライブ」と言っても間違いではない。
ギグは、「一回一回の契約に基づいて行われる仕事」のこと。
主に、ロック系で使われ、ライブハウスが中心となる。
ギグは元々ジャズ演奏家の間で使われ始めたスラングで、演奏する場所ごとにその都度契約をすることをいった。
そのため、小規模な会場で使われることが多い言葉だが、かつてのBOØWYや氣志團のように、大きな会場でも「GIG」を用いるバンドも存在する。