「中部地方」「東海地方」「東海三県」「中京圏」


中部地方は、本州中央部に位置する地方で、「中部日本」ともいう。
中部地方には、日本海に面する新潟県・富山県・石川県・福井県、内陸に位置する山梨県・長野県・岐阜県、太平洋に面する静岡県・愛知県の9県が含まれる。

東海地方は、五畿七道の東海道に由来し、本州中央部の太平洋側の地方をいう。
かつては、静岡県・愛知県・三重県の3県と岐阜県の南部を指すのが一般的であったが、地方の範囲は県単位で考えられることの方が多いため、現在は、静岡県・愛知県・三重県・岐阜県の4県を指して「東海地方」と呼ぶのが一般的である。
ちなみに、五畿七道で見た場合、岐阜県は東海道ではなく東山道に属する。

東海三県は、東海地方の範囲からすれば静岡県・愛知県・三重県の3県となりそうだが、愛知県・岐阜県・三重県の3県を指し、「中部三県」と呼んだり、三県の頭文字を繋げて「愛三岐」などとも呼ばれる。
東海三県に静岡県を加えた、いわゆる「東海地方」は「東海四県」と呼ぶ。
静岡県でなく、岐阜県が東海三県に含まれる理由は、「中京圏」の範囲に関係している。

中京圏の「中京」は名古屋市の異称で、東京と京都の中間に位置する大都市であることから呼ばれるようになったもの。
中京圏の範囲は、名古屋市を中心に人・文化・経済の結びつきが強い、愛知県・岐阜県・三重県(東海三県)を指す。
中京圏は「中京地方」とも呼ばれ、三大都市圏で他の大都市圏を「東京圏」や「大阪圏」と呼ぶ場合は「名古屋圏」と呼ばれる。

その他、名古屋を中心とした呼称には、「名古屋大都市圏」「中部圏」「中京都市圏」「中京大都市圏」「中京経済圏」「中京経済圏」「中部経済圏」があり、中部経済圏には静岡県の一部が含まれる。

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