日本の中華料理店では、紹興酒を頼んでも老酒(ラオチュウ)を頼んでも、紹興酒が出てくることが多いが、老酒が必ずしも紹興酒とは限らない。
老酒は「永く寝かせた酒」という意味で、長期熟成、保存されたものをいう。
紹興酒は、中国浙江省の紹興市で造られる、もち米と麦麹を原料とした醸造酒で、老酒の一種。
老酒の中でも、紹興酒が特に美味しく有名であることから、日本では「老酒」といえば「紹興酒」を指すようになり、混同されるようになった。
中国では、紹興酒と同じ製造方法の老酒であっても、紹興市以外の地域で造られた老酒を「紹興酒」と称してはいけないという法律が2000年4月20日にでき、取り締まりされる。
紹興で造られた老酒は正式名称を「紹興老酒」といい、他の地域で造られた老酒には、上海で造られた「上海老酒」、福建で造られた「福建老酒」などがある。