害を与えた相手に対し、同じような行為をすることを「復讐」「報復」仕返し」という。
喧嘩や意地悪など、個人間の日常的な事柄、些細な事柄には「仕返し」が適当で、「復讐」や「報復」では大げさな表現となってしうまう。
反対に、与えられた害が大きい場合には「復讐」や「報復」は使えるが、「仕返し」では表現が弱くなる。
また、「復讐の念に燃える」「報復の念を抱く」といった硬い表現にも、「仕返し」は使いにくい。
復讐は、与えられた害に対する行為というよりも、害を与えられたことによる深い恨みを晴らすという、感情的な部分に重みを置いた印象となる。
報復は、感情的なことよりも、与えられた害に対しての行為で、復讐に比べ、計画的で冷静沈着な印象となる。
個人の関係に限らず、互いが集団の場合にも使えるのが「報復」で、「報復措置」というように、国家間で、ある国の不当な行為に対し、他国が同様に不当な行為で報いたり、制裁することには「報復」が使われる。