「案外」「意外」「存外」「思いの外」


「案外」も「意外」も「存外」も「思いの外(ほか)」も、予想していたことと実情が違っていた様子を表す言葉だが、ニュアンスや文法に違いがある。

「案外寒かった」といった場合、「思っていたより寒かった」という軽い意味合いで使われ、想像や常識を少し超えた程度であったことを表す。
「存外寒かった」も、ほぼ同じニュアンスになるが、「案外」よりも「存外」の方が使われる頻度が少ないため、人によってやや硬い印象を与える。
「思いの外寒かった」の場合は、「案外」や「存外」よりも、予想を超えていた度合が強い感じになり、使う場面によっては大げさ過ぎて使えないこともある。

「案外」「存外」「思いの外」の三語と少し異なるのが「意外」である。
「案外」「存外」「思いの外」は、そのままの形で副詞として使われることが多いが、「意外」は、「意外に(と)寒い」というように、「意外に」「意外と」の形にしないと不自然になる。
「意外な所で会った」や「それは意外だ」など、「意外」は「―な」「―だ」の形でも使えるが、「案外」「存外」を当てはめると不自然になり、「思いの外」は文章語的になるため会話では使いにくい。
また、「意外」は予想と違っていただけでなく、予想もしていなかった事態であることを表したり、驚きの感情も込めた表現になる。

新着記事 今見られているページ
  1. 「みっともない」「見苦しい」「はしたない」

  2. 「退社」と「退勤」

  3. 「出社」と「出勤」

  4. 「アクセント」「イントネーション」「プロミネンス」

  5. 「たらこ」と「明太子」

  1. 「夏日」「真夏日」「猛暑日」「酷暑日」「熱帯夜」

  2. 「回答」と「解答」

  3. 「目的」と「目標」

  4. 「取締役」「役員」「執行役員」

  5. 「歳」と「才」

  6. 「タール」と「ニコチン」

  7. 「たらこ」と「明太子」

  8. 「絶対」と「絶体」

  9. 「チョッキ」「ベスト」「ジレ」

  10. 「利子」「利息」「金利」

おすすめ

  1. 「飲む」と「呑む」

  2. 「意思」と「意志」

  3. 「毒薬」「劇薬」「毒物」「劇物」

  4. 「紫蘇(シソ)」と「大葉」

  5. 「拝啓」「謹啓」「前略」

  6. 「寂しい」と「淋しい」

  7. 「パンケーキ」と「ホットケーキ」

  8. 「意図的」と「恣意的」

  9. 「退社」と「退勤」

  10. 「アヤメ」「ショウブ」「カキツバタ」

TOP