「苦情」「クレーム」「文句」「抗議」


苦情は「苦しい事情」と書くように、元々は「難儀な事情」を意味した言葉。
転じて、害を受けていることに対する不平不満の気持ち。また、その気持ちを相手に伝えることや、その言葉をいう。
対象となる事象が、本来あるべき姿と異なることを伝えるというよりは、その事象に対して腹が立つ感情を伝えることを表す。

クレーム(claim)は「苦情」の意味で使うこともあるが、苦情には「complaint」が相当する。
本来は、商取引で違約があった場合、相手に対して損害賠償請求を行うことで、苦情は不平不満の感情を表す部分が強いが、クレームは権利を主張すること、損害に対する請求の意味が強い。
企業に対して、不当・理不尽な強迫要求する消費者を「モンスタークレーマー」と呼ぶため、言いがかりの意味で使われることもあるが、クレームは正当な権利があり請求するものである。

文句は、相手や物事が気に入らずに何かを言うこと。
苦情は害を受けていることに対する感情を伝えることだが、文句は言いがかりや難癖をつける意味に近く、単なる不平不満の意味でも用いる。

抗議は、相手の行為・発言・決定などに対して、反対の意見を主張し、善処を求めること。
苦情や文句のように不満の感情を表したり、クレームのように損害に対して請求するのではなく、抗議は不当である旨を表明することである。
「抗議集会」や「政府に抗議する」とは言うが、「苦情集会」や「政府にクレームする」などと言わないように、社会に訴えるような場合に「苦情」「クレーム」「文句」は使わない。

新着記事 今見られているページ
  1. 「みっともない」「見苦しい」「はしたない」

  2. 「退社」と「退勤」

  3. 「出社」と「出勤」

  4. 「アクセント」「イントネーション」「プロミネンス」

  5. 「たらこ」と「明太子」

  1. 「意思」と「意志」

  2. 「入れ墨」「刺青」「タトゥー」

  3. 「主催」「協賛」「協力」「後援」

  4. 「思う」と「想う」

  5. 「ラムネ」「サイダー」「ソーダ」

  6. 「配布」と「配付」

  7. 「冷蔵」「冷凍」「氷温」「チルド」「パーシャル」

  8. 「表す」「現す」「顕す」「著す」

  9. 「おかゆ」「雑炊」「おじや」「リゾット」

  10. 「おはぎ」と「ぼたもち」

おすすめ

  1. 「臭い」「匂い」「香り」

  2. 「ピーマン」と「パプリカ」

  3. 「分かる」「解る」「判る」

  4. 「サラリーマン」と「ビジネスマン」

  5. 「森」と「杜」

  6. 「ズワイガニ」「松葉ガニ」「越前ガニ」

  7. 「薄力粉」「中力粉」「強力粉」

  8. 「勧める」「奨める」「薦める」

  9. 「広島原爆」と「長崎原爆」

  10. 「回り」「周り」「廻り」

TOP