鷹(タカ)と鷲(ワシ)と鳶(トビ・トンビ)は、全てタカ目タカ科の鳥で、見分け方が難しい。
一般的な分類としては、タカ科の中で比較的大きく、尾は短く、足が太い種類を「鷲」。
比較的小さく、足と尾が長く、翼が丸い種類を「鷹」と呼んでいる。
鷹の全長は50~60cmぐらい、鷲の全長は80~100cmぐらいが目安となる。
しかし、鷹と鷲を区別する際の大きさは、あくまでも目安で、鷲に分類されるカンムリワシは、全長55cm、翼開長約140cmと小さく、鷹に分類クマタカは、全長約75~80cm、翼開長約140~160cmと大きい。
ちなみに、鷹は英語で「hawk」、鷲は「eagle」だが、クマタカは「Mountain Hawk-Eagle」である。
鳶の大きさは鷹ぐらいだが、一番大きな特徴は、「ピーヒョロロロ」と鳴き、羽ばたかずに輪を描くように飛ぶことである。
鷹や鷲は多く生きた動物を捕食するのに対し、鳶は小動物や魚の死骸などを食べ、市街地に棲んでゴミも漁るため、「町の掃除屋」といった異名もある。
そのため、同じタカ科でも、鷹や鷲は高貴な印象、鳶は格下で意地汚い印象を持たれている。