制作は、美術作品、映画、テレビ番組など、芸術作品の創作活動に用いられることが多い。
製作は、実用的な物品、器具など、ものを作ることや、その作ったものの意味で用いられる。
作成は、書類・文章・計画などを作り上げること。
作製は、品物・機械・図面など、ものを作ることで、製作とほぼ同意。
製造は、品物を作ること。特に、原料を加工して製品にする意味で用いられる。
この中で、使い分けが難しいのは「制作」と「製作」で、芸術作品を作る場合でも、全て「制作」と表記する訳ではない点である。
映画やテレビ番組などでは、創作活動として作品そのものを作ることには「制作」を用いるが、資金調達や宣伝などのプロデュース全般を表す際には「製作」が用いられ、著作権法でも両者は区別されている。
ディズニー映画の場合であれば、作品を作る実作業を「制作:ピクサー」、制作に関わる出資や配給を「製作:ディズニー」と使い分けている。
この使い分けは、作品を何と捉えるかによる。
芸術作品を作ること自体は、創作活動なので「制作」となる。
資金調達や宣伝などのプロデュースは、作品が商品(物)として流通するために行われる行為で、作られた芸術作品も商品(物)にあたるので「製作」となる。