代議士は衆議院議員、国会議員は衆議院議員と参議院議員を指す。
戦前の帝国議会は、衆議院と貴族院の二院制であった。
貴族院議員は、皇族議員・華族議員・多額納税者などの勅任議員からなり、国民の代表として選挙で選出されるのは衆議院議員だけであったため、「国民を代表して国政を議する人」という意味から、衆議院議員を「代議士」と呼ぶようになった。
日本国憲法の施行によって貴族院は廃止され、代わって参議院が国会を構成するようになった。
参議院議員は国民の代表として選挙で選出されるが、大日本国憲法時代からの名残で、衆議院議員のみを「代議士」と呼んだ。
現在では、「国会議員=代議士」という誤解や「国民を代表して国政を議する人」という本来の意味から、参議院議員を含めた国会議員のことを「代議士」と呼ぶようになってきている。