「看病」「看護」「介抱」


病人の世話をするという意味では、看病・看護・介護ともに使われるが、病人以外の世話をする場合や、医療業務として世話をする場合、長期短期といった違いで、使い分けが必要となる。

看病は、病人に付き添って世話をすることで、そばに居るというニュアンスを含む。
一時的な症状の場合には使わず、重い症状であったり、病気が長期となる場合に使うことが多い。
また、看病は病気の人を世話することなので、けが人の手当てには使わない。

看護は、けが人の手当てや病人の世話をすることで、看病よりも意味が広く、症状が軽い場合にも重い場合にも使われる。
看護は医療業務として世話をすることにも使われることや、看病には付き添うという意味が含まれることから、身内などの医療者以外の人が世話をする場合には、「看護」よりも「看病」の方が、比較的使われやすい傾向にある。

介抱は、傷病者などの世話をすることだが、一時的に行う世話や手当てに使う。
「父の介抱を一年間した」ということはあり得ず、このような長期の場合には「看病」か「看護」を使う。
また、介抱は一時的に行うものであり、「助ける」「保護する」といった意味もあるため、けが人や病人のほかに、突然倒れた人や酔っぱらいなどの世話にも、「介抱」は使われる。

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