「体制」と「態勢」「体勢」「大勢」の違い

4人体制の画像

体制と態勢と体勢と大勢は、いずれも「たいせい」と読めるが、まったくの同音異義語である。

体制とは、社会・政治・組織などの継続的な仕組み・構造・様式のことで、「経営体制」「社会体制」「資本主義体制」「新体制」などと使う。
また、「反体制運動」「ベルサイユ体制」など、権力を握っている側も意味する。

態勢とは、ある物事に対する身構えや態度のことで、「受け入れ態勢」「万全の態勢」「警備態勢」などと使う。

「24時間たいせい」や「5人たいせい」という時の「たいせい」は、場面によって使い分けられ、恒久的な仕組みとして行われるのであれば「24時間体制」「5人体制」と書き、緊急事態などに対する一時的な対応であれば「24時間態勢」「5人態勢」と書く。
つまり、長期的・継続的なことには「体制」、短期的・部分的なことには「態勢」を使うというのが、体制と態勢の使い分けのポイントである。

体勢とは、体全体の構えや姿勢のことで、「体勢を崩す」「不利な体勢」「着陸体勢」「射撃体勢」などと使う。

大勢とは、物事の成り行きや傾向のことで、「選挙の大勢が決まる」「大勢に影響はない」「世間の大勢に従う」などと使う。
大勢は「おおぜい」や「たいぜい」とも読むが、この場合は人数が多いことを表し、成り行きの意味では用いられない。

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