「曖昧」「あやふや」「うやむや」は、物事がはっきりしないさまをいう。
曖昧は、意図的にごまかしてはっきりさせない場合にも、意図せず不確かな場合にも用いる。
あやふやは、意図せず不確かな場合に用いる。
その人自身がはっきりわきまえておらず、確かな表現ができないことをいうため、あやふやは曖昧よりも毅然とした態度ができない頼りない様子となる。
うやむやは、意図的に不確かにしてごまかす場合に用いる。
その人自身ははっきりとわきまえているが、はっきりさせないままにしておくことで、うやむやは曖昧よりも、ごまかしの意味が強くなる。
「記憶が曖昧」「記憶があやふや」のような使い方はできるが、うやむやは記憶がはっきりしていても、意図的にはっきりさせないことなので、「記憶がうやむや」といった使い方はできない。
あやふやは意図せず不確かになることなので、「あやふやになる」。
うやむやは意図して不確かにすることなので、「うやむやにする」。
曖昧はどちらの場合にも用いるため、「曖昧になる」「曖昧にする」と表される。