意図的と恣意的は類語ではなく、全く意味の異なる言葉なので、誤用に注意が必要である。
意図は何かを行おうと考えている事柄や、思惑、もくろみのことで、意図的は目的や考えを持ってわざとするさまを表す。
一方、恣意は気ままな考えや、自分勝手な考えのことで、恣意的は論理性がなく、思いつきで行動するさまや、自分勝手なさまを表す。
「意図的に編集する」といった場合、何かしらの目的や思惑を持って編集することを意味するが、「恣意的に編集する」といった場合は、自分勝手に編集する、思いつきで編集するという意味になる。
また、意図的の類語に「作為的」がある。
意図的は良かれと思ってする場合にも、悪意を持ってする場合にも用いるのに対し、作為的は良かれと思ってする場合には用いられないため、意図的を作為的に置き換えられるとは限らない。