「交代」と「交替」


交代と交替は、役目や位置などを入れかえること、また、入れかわることで、同じ意味を表す言葉である。
次のような漢字の使い分け方があるにはあるが、同音異義語ではないため、必ずその通りとは限らない。

一般に、交代は「世代交代」「議長を交代する」など、一回限りでかわる時に用い、交替は「一日交替で勤務する」「当番を交替する」など、かわり合うことが繰り返される時に用いることが多い。

この使い分け方に従えば、野球でベンチに下がった選手は、その試合中に出ることはないので「選手交代」、バレーボールは繰り返し出るため「選手交替」となるが、バレーでも「選手交代」と書かれることが多い。

江戸時代の「参勤交代」は、繰り返し行われることで、武家諸法度の条文にも「交替」の文字が見られるが、普通は「参勤交代」と書く。
また、新聞用字では「交代」で統一されているため、繰り返しかわる場合でも「交替」ではなく「交代」と書かれる。

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