「広島原爆」と「長崎原爆」の違い

長崎原爆のキノコ雲画像

人類史上、実戦で核兵器が使用されたのは、1945年8月6日に広島へ投下された原子爆弾(以下、「原爆」)と、1945年8月9日に長崎へ投下された原爆だけである。
広島原爆と長崎原爆を比較すると、使用された燃料や爆発時の破壊力、被害状況などが異なり、破壊力の大きい原爆を使われたのが長崎原爆、被害が大きかったのが広島原爆であった。

広島型原爆
コードネーム:リトルボーイ
爆弾の燃料:ウラン325
爆発威力(TNT換算):約15キロトン
爆撃機:B-29(エノラ・ゲイ)
当時の人口:約35万人
死者数:約14万人

長崎型原爆
コードネーム:ファットマン
爆弾の燃料:プルトニウム
爆発威力(TNT換算):約22キロトン
爆撃機:B-29(ボックスカー)
当時の人口:約24万人
死者数:約7.4万人

当時の人口は推定、死者数は同年末までの推定。
広島の約1.5倍の威力を持つ原爆が使われた長崎の方が被害が少なかったのは、長崎市は山で囲まれた地形で、山によって熱線や爆風が遮断されたためといわれる。

広島と長崎の反核運動や核廃絶運動などに対する姿勢の違いを、「怒りの広島、祈りの長崎」と形容される。
これは、広島原爆の代表文学、峠三吉の原爆詩集「にんげんをかえせ」が被爆者の怒りを表しており、長崎原爆の代表文学、永井隆の『長崎の鐘』は世界平和を訴える作品であり、長崎はキリスト教信者が多く、世界平和をひたすら祈る印象があるためで、広島市民が平和を祈らないわけでも、長崎市民に怒りがないわけでもない。
世界に向けて被爆地を表す際は、地名を「ヒロシマ」「ナガサキ」とカタカナ表記することが多いため、「怒りのヒロシマ、祈りのナガサキ」とも書かれる。
スポンサーリンク
【あわせて読みたい】
「戦争」と「紛争」と「内戦」の違い
「停戦」と「休戦」と「終戦」の違い
スポンサーリンク

関連記事

  1. 磁器の花瓶画像
    陶器と磁器を総称して、「陶磁器」「焼き物」「瀬戸物」「唐津物」などと呼ばれるが、陶器と磁器では製造方…
  2. 生コンの画像
    セメントは、石灰石や粘土などを焼成し、粉砕した灰白色の粉末。 無機質接着剤の総称であるが、普通、「…
  3. はかる画像
    計ると測ると量るは、いずれも「はかる」と読み、「計測」「計量」「測量」という熟語もあるように、計器な…
  1. 森林の画像
    農林水産省の定義では、自然にできた樹木の密集地を「森」、人工的に作られた樹木の密集地を「林」としてい…
  2. 火だるまの画像
    暑いは「暑い部屋」「暑い一日」「蒸し暑い」など、体に不快を覚えるほど気温が高いことを表す言葉で、「寒…
  3. 保育器に入る未熟児の画像
    未熟児は、早産などで身体機能の発育が未熟のまま出生した子のこと。 一般には、体重が2,500グラム…
  4. 日本の美意識わびさびの画像
    わびとさびは、日本独特の美意識を表す言葉で、「わびさび」とひと言で言うことも多いが、本来は異なる概念…
  5. 雨をカットする画像
    降水量も降雨量も、地面に浸みこんだり、蒸発したりすることなく、その場につもったと仮定した水の深さのこ…
ページ上部へ戻る