団子(だんご)は、うるち米などの穀類の粉を丸めて茹でたり蒸したりしたもの。
餅(もち)は、糯米(もちごめ)を蒸して臼でつき、種々の形に作ったもの。
糯米に含まれるデンプンは、粘り気を出すアミロペクチンのみであるため、団子よりも餅の方が粘り気があり、伸びたり縮んだりする。
団子と餅の違いは、上記の通り、基本的には使われる穀類や作り方の違いとなる。
しかし、丸い形をした鼻を「団子鼻」、触れると体を丸める虫を「ダンゴムシ」と呼ぶように、団子は材料よりも丸い形をしたものという認識の方が強い。
また、餅は正月や節句、祝い事などにつかれるもので、名称に「餅」を入れた方が縁起良く聞こえるということもある。
そのため、葛粉から作られる「葛餅」、わらび粉を使う「わらび餅」、作るうるち米を加工した上新粉を使う「柏餅」など、団子に分類されるものでも、材料や作り方に関係なく「餅」と呼ばれる。
「みたらし団子」や「月見団子」の中には、丸くないものもあるが、基本形は丸い形なので、「餅」と呼ばず「団子」と呼ぶ。