将来の利益を見込んで株や不動産などに資金を投下することを「投資」や「投機」という。
リスクの低いものが「投資」、リスクの高いものが「投機」と言われたり、中長期の保有は「投資」、短期の保有ならば「投機」と言われることもあるが、投資と投機の違いは、「資(資本)」に投じるか、「機(機会)」に投じるかの違いと考えるのが妥当である。
同じ株式で資産運用する場合でも、将来の成長が期待できそうな企業に対して投下するのが「投資」。
企業が成長すれば、配当金や優待などの形で還元される。
また、企業の価値が高くなれば、株価も上がるため、株の売却益も増える。
企業の成長に対する投資をして利益を出すことは、短期では難しくなるため、中長期の保有となり、リスクもある程度は抑えられる。
一方の「投機」は、株価の推移を見て値の上がりそうな株に投下するものである。
機会(チャンス)とあれば、1日に何度も売買を繰り返すデイトレードなどがそれで、企業の業績よりも、株価の値動きに応じて売買するため、短期的でギャンブル性の高い運用となる。
不動産でも、投下したもの自体が利益を生む資本への投下であれば「投資」、値動きを見て機会へ投下するのが「投機」であることに変わりなく、家賃収入を見込んでマンションを購入した場合は「投資」であるが、不動産相場が上がったタイミングで売る目的の場合は「投機」となる。