「シミ」と「そばかす」


そばかすはシミの一種だが、シミとそばかすは別物と捉えられることが多い。
それは、一般に「シミ」と呼ばれるものと「そばかす」には、できる原因や特徴に違いがあるためである。

シミとそばかすの一番の違いは、「遺伝性か後天性か」にある。
そばかすの主な原因は遺伝によるもので、白人に多く、黄色人種である日本人の中では色白の人に多い傾向にある。
一般的なシミの原因は、紫外線によるダメージ、ニキビ跡などの炎症、加齢による肌の機能低下など、遺伝性ではなく後天性である。
そのため、そばかすに比べてシミのほうが、日頃のスキンケアで防ぎやすい。

そばかすは遺伝性であるため、幼少期に現れ始め、徐々に濃くなり、加齢に伴い薄くなっていく傾向にある。
シミは後天性であり、加齢も原因のひとつであるため、年齢を重ねるごとに濃くなる傾向にある。
ただし、シミもそばかすも紫外線を浴び続けることで悪化したり、ホルモンバランスの乱れによって悪化しやすいという点は共通する。

そばかすができやすい場所は、鼻を中心にした頬全体だが、顔以外にも、首・胸元・肩などの紫外線を多く浴びる場所にできやすい。
シミができやすい場所も、紫外線を多く浴びるところだが、シミは皮膚の炎症も原因のひとつであるため、紫外線を浴びにくいところにもできる。
また、夏には強い紫外線が薄い衣服を通過して肌に到達してしまうため、背中などの隠れたところにもシミは発生しやすい。

シミの形は不定形で斑点の大きさも様々だが、そばかすは円形に近い三角形や四角形で、1~4mm程度のものが多い。
また、そばかすは散らばったようにできるが、シミはそばかすのように同じような間隔にはなっていない。

TOP
テキストのコピーはできません。