「伏線」と「布石」


「伏線」と「布石」は、後々のために前もって用意しておくという意味では似ているが、後に続く言葉、意味の重点や対象となる事柄に違いがある。

伏線は、小説や戯曲などで、その後の展開に備えて、それに関連した事柄を前もってほのめかしておくことや、その事柄。
文章技法の一つであるが、映画やドラマなどでも「伏線を敷く」や「伏線を張る」と言うようになった。
ここから転じて、後のことが上手くいくよう、前もってそれとなく用意しておくことも「伏線」と言う。

布石は元々囲碁用語で、序盤戦で全局的な展開を考えて、要所要所に打つ石の配置のこと。
ここから転じて、将来のためにしておく備えも「布石」と言うようになった。
囲碁から出た言葉であることや、「布」には「敷く」の意味があることから、伏線のように「敷く」や「張る」は用いず、「布石を打つ」と言う。

伏線には「ほのめかす」や「それとなく」の意味が含まれており、相手に何となく分からせることや、「あれはあのことだったのか」と後になってに分からせるところに重点がある。
布石は囲碁から出た言葉なので、「勝つため」「成功するため」に行うところに重点がある。
将来の目標を達成させるための手はずが「布石」なので、伏線のように分からせる必要はなく、場合によっては、相手に悟られないよう布石を打っておくこともある。

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