「精進」と「邁進」


目標や計画に向かって突き進む覚悟を表す際、「精進してまいります」や「邁進してまいります」と言うが、「精進」と「邁進」では進み方に違いがある。

「精進料理」にも使われる「精進」という言葉は、元々、雑念を去り、ひたすら仏道に励むことを言った仏教語。
そこから転じて、精神を集中してひとつのことに励むことを意味する。
目標に向かって脇目も振らずに突き進む覚悟を表したい場合は「精進」を使う。

邁進の意味は、恐れることなく突き進むこと。
精進は「集中」に重点があるが、邁進は「恐れず」に重点があり、どんな苦難が待ち受けていようと突き進む覚悟でいることを表したい場合には「邁進」を使う。

「精進」と「邁進」は類語関係にある言葉だが、精進は「一心不乱」や「一意専心」、邁進は「猛進」や「突進」がより近い。
この二語の重点となる意味兼ねた四字熟語には、「勇往邁進」「猪突猛進」「一生懸命」などがある。

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