「在宅ワーク」と「内職」


在宅ワークと内職は、好きな時間に自宅で仕事をするという点では共通するが、仕事の内容や法律に違いがある。

在宅ワークは、どこかに雇用されるわけではなく、請負契約を結んで仕事を行い報酬を受け取る「個人事業主」という位置づけになる。
在宅ワークの仕事は、パソコンを使ったものが多く、専門性の低いものではデータ入力やテープ起こし、専門性の高いものであればプログラミングやデザインなどがある。

内職は、製造業者や販売業者から委託を受けて物品の製造加工を行うことで工賃を得る「労働者」という位置づけになる。
内職の仕事は、シール貼りや紙の加工、箱の組み立てや縫物など単純作業が多い。

内職は「家内労働法」という法律によって定義されており、労働者であるため、最低賃金が保証されている。
在宅ワークは個人事業主で、下請法(下請代金支払い遅延等防止法)には該当するが、労働に関する法律はないため、最低賃金の保証はされない。

在宅ワークは保証がないため内職の方が良いように思えるが、在宅ワークの方が高収入を得られる可能性は高い。
内職は単純作業で基本的に誰でもできる仕事であるため工賃が低く、こなせる量に限界があるため、高収入を得ることは難しい。
在宅ワークは時間給に換算すると、中には内職と変わらない低い単価の仕事もあるが、基本的には内職より単価が高く、業績に応じて単価が上がることもあるため、在宅ワークの方が高収入を得やすいのである。

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