「ヒラメ」と「カレイ」


昔から、「左ヒラメに右カレイ」と言われる。
これは眼を上に向けて置いた時、頭が左向きになるのが「ヒラメ(平目・鮃)」、右向きになるのが「カレイ(鰈)」という意味である。
日本で見られるヒラメやカレイの多くは、この「左ヒラメに右カレイ」で見分けることが出来るが、海外では左に眼がついたカレイも多い。
ボウズガレイは眼の位置が決まっておらず、左と右が同じ頻度で出現し、日本でも、マヌガレイは左に眼がついているため、「左ヒラメに右カレイ」の見分け方は決定的ではない。

一般的にヒラメの成魚は体長80cm前後、カレイは40cm前後で、「ヒラメはカレイよりも大きい」と言われる。
しかし、カレイの仲間のオヒョウは大きなもので体長2m以上、体重200kg以上になり、カンゾウヒラメは体長25cm前後で、大きさによる見分け方も決定的ではない。

ヒラメとカレイの決定的な違いは、口の大きさと形である。
ヒラメは、小魚やエビなどを食べるため、アゴがしっかりしていて、歯は鋭く尖り、口が大きく裂けていて、獰猛な顔をしている。
カレイは、砂の中にいるゴカイやイソメ類を主食としているため、歯や口は小さく、おちょぼ口に見える。

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