「ねだる」「せがむ」「せびる」


「ねだる」「せがむ」「せびる」は、私的に何かを強く要求することであるが、ニュアンスに違いがある。

「ねだる」と「せがむ」は、親密な関係にあるものが、甘えるように要求すること。
ねだるは物品の要求や行動など使われる範囲が広い。
せがむ」は「抱っこをせがむ」のように行為を要求する意味で多く用いる。

「お小遣いをねだる」と「お小遣いをせがむ」はどちらも使うが、せがむは行為の要求になるため、「お小遣いをくれとせがむ」とした方がより正しい言い方となる。
行為を要求する意味では、「ねだる」も「せがむ」も使えるが、「ねだる」の方が幼児的なため、大人が他人に行為を要求するのであれば「せがむ」を使う。

せびるは無理やり要求を通そうとしたり、弱みに付け込んで金品を強要することを表す。
親密な関係である必要はなく、些細な関わりがある程度でも用い、「ねだる」や「せがむ」よりも甘える要素が少なくなる。

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