「発見」と「発明」


発見は、今まで世の中に知られていなかったものを見つけ出すこと。
発明は、今まで世の中になかったものを新たに作り出したり、考え出したりすることである。

特許法では、発見者ではなく、発明者に特許を受ける権利があり、発明の定義は「自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のもの」としている。

自然科学や数学の法則は、それまで知られていなかっただけで、自然界には元々存在していたものなので「発見」になる。
発明は、新たに発見された理論や、既に知られている事実を元に工夫したり、改善することで作り出されるものということである。

現代では意味が異なる「発見」と「発明」だが、明治初期までは「発見」という言葉が一般化しておらず、「発見」と「発明」は同義語として用いられていた。
福沢諭吉の『世界国尽』では、「コロンブスがアメリカ大陸を発見する以前」の意味で「古論武子が亜米利加を発明せし以前」と書かれている。

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