「お菓子」と「駄菓子」


菓子は元々「果物」のことを指していたが、茶菓子として出される甘い菓子が作られるようになってからは、果物を「水菓子」と呼び、食事のほかに食べる果物以外の嗜好品を「お菓子」と呼ぶようになった。
お菓子は、饅頭や羊羹、餅菓子などの和菓子と、チョコレートやビスケット、キャンディ、ケーキ、アイスクリームなどの洋菓子に大別されるが、生菓子と干菓子といった分類の仕方もある。

駄菓子はお菓子の一種で、江戸時代には見られる言葉である。
江戸時代は、上白糖が高価で稀少なものであったため、上白糖を使った菓子は「上菓子」と呼ばれ、大名や武士が食べるものであった。
この上菓子に対し、庶民が食べる黒糖を使った菓子が「駄菓子」である。

その後、粗糖(精製していない砂糖)や雑穀などの安価な材料で作られた大衆的な菓子を「駄菓子」と呼ぶようになり、安く販売される菓子もいうようになった。
現在では、洋菓子・和菓子を問わず、安価で大衆的な菓子を「駄菓子」と呼ぶ。

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