「ワシントンD.C.」と「ワシントン州」


日本で「ワシントン」いえば、アメリカ合衆国の首都を指すが、アメリカには「ワシントンD.C.」と「ワシントン州」の異なる二つの地域があるため、アメリカの首都を指すならば「ワシントンD.C.」と言わなければいけない。

ワシントンD.C.は、東海岸に近いメリーランド州とバージニア州の境のポトマック川沿いに位置する都市。
ワシントンD.C.の「ワシントン」は、初代アメリカ大統領のジョージ・ワシントンの名に因んだものである。
ワシントンD.C.の「D.C.」は、「District of Columbia」の略で「コロンビア特別区」を意味し、「コロンビア」はアメリカ大陸を発見したコロンブスの名に由来する。
ワシントンD.C.は、アメリカで唯一どこの州にも属さない連邦政府直轄の特別区で、連邦議会議事堂や大統領官邸のホワイトハウス、連邦最高裁判所などの中央官庁が置かれている。
日本では、「首都ワシントン」「ワシントン市」などと呼ぶことも多い。

ワシントン州は、カナダに接する西海岸最北部にある州。
この州名も、初代アメリカ大統領のジョージ・ワシントンの名に由来する。
また、ワシントン州には、州を流れるコロンビア川に因んだ「コロンビア郡」がある。
アメリカには「コロンビア」という名の群が各地にあるが、特に、ワシントン州のコロンビア群は「ワシントン・コロンビア特別区」と混同しやすく、ややこしい。
ワシントン州の州都は「オリンピア」だが、ワシントン州の最大の都市は、MLBのシアトル・マリナーズやマイクロソフト、スターバックスなどの本拠地として知られる「シアトル」である。

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